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部屋の耐震補強

部屋の耐震補強は、まず内側からと外側からがあります。部屋というのは上からの力と横からの力のバランスで成り立っています。建物の縦の力は、まず建物自体の固定荷重、人や家具の積載荷重、そして雪などが積もった時の積雪荷重があります。これらを鉛直荷重、そして風や暴風雨、地震などのときにかかる水平荷重がかかります。

部屋の補強をするには、家全体にも言えることですが、このバランスをみて補強しなければなりません。荷重が一点に集中しないように、建物、部屋の強度を高める事が必要になります。小屋束や柱、梁、は縦の鉛直力、そして耐力壁の量で横の水平力のバランスをとるようにします。

これらは構造上の外部のことですが、部屋の内部も考える必要があります。例えば2階の場合は、すぐ下が吹き抜けになっているところに重い本棚やピアノを置いたりはしないですよね。また片方だけに重い家具を集中させたり窓の多い部分に重い家具を配置したりしていませんか。

インテリアなど、部屋の美観の部分と、耐震というのは、残念ながらあまり一致しないこともあるのです。そして部屋の耐震補強には、家具や家電に様々な耐震や制振の為の器具やストッパー、ロックをつけて落下や転倒を防ぐという工夫も必要になってきます。

その部屋自体を完全な地震のシェルターにすることもできます。極端な話し、他の全ての部屋が倒壊しても、その部屋だけはかなり強度を強くしておいて、その部屋にいる限りは怪我をしないですむという避難所を作るわけです。

しかし、実際の地震では、地震が起こってからわずか数秒で全壊してしまう家屋もあるので、そのシェルターまでたどりつく事なく家が全壊してしまうリスクも当然ある訳です。それ故に、部屋毎の地震対策はやはりしておいた方がよく、多少、耐震ブレースや耐震壁が家や部屋の美観を損なうことがあっても、設置しておいた方がいいのです。

また接合部分に気を配る事も大事で、金具でしっかりと固定して、基礎とのバランスをしっかりとっておくことです。木は鉄よりも引っぱり、圧縮度が高いので、比較的地震力がかかった時に耐性が強いことが分かっています。

ですからその構造をしっかり補充することによって、一軒家の場合はより安全性を増すでしょう。またマンションなどの集合住宅は一軒家などより、比較的地震には強いと言う結果が出ています。それもバランスの問題なのかもしれません。ただし高層マンションなどは耐震とはすこし違った形で制振という技術を使っています。